ぎふ長良川の鵜飼、行ってみたら○○だった!!
突然ですが、ぎふ長良川の鵜飼に行ったことはありますか?一般にイメージされるよりはるかに気軽に楽しめるのが、ぎふ長良川の鵜飼です。「興味はあるけどなかなかきっかけがなくて・・・」という人を代表して、2人の若者が鵜飼を体験してきました!
■まずは予約。
分からないことは何でも聴ける
今回、ぎふ長良川の鵜飼を体験してくれたのが、会社員のKさんと大学院生のTさん。まずは観覧船を予約するところからのスタートです。観覧船の予約はネットで(令和6年度から予約は、原則としてインターネットと窓口となります。予約の仕方が分からない場合は、鵜飼観覧船事務所に問い合わせて下さい。)。
- 電話
058-262-0104 - インターネット
https://www.ukaigifucity.jp/
■観覧船はどんな食べ物も持ち込みOK
無事に予約完了!
そうなると、次に気になるのが食事のこと。「ちゃんとしたお弁当を用意しないといけない」と思いがちですが、まったくそんなことはないそうです。何でも好きな食べ物や飲み物を持ち込むことができます。「思っていた以上にカジュアルに楽しめるんですね」とTさん。サンドイッチやドーナツなどを買い込みました。
現地に到着したらまず行く場所が、鵜飼観覧船事務所です。ここで受付をして、乗船券をもらいます。その後の待ち時間を、2人は鵜飼観覧船待合所で過ごしました。また、乗船直前に買いたい冷たい飲み物などは、近くの長良川デパートが便利です。長良川にちなんだドリンクなども売っていました。
■「いきなり鵜飼スタート!」では
なかった
出船時間が近づき、いよいよ観覧船のり場に向かった2人。
17時45分からは鵜匠さんによる「鵜飼説明」を聞きました。「鵜飼の見どころや歴史などを話してくださり、ワクワク感が高まりました」とKさん。その後、2人が乗り込んだ観覧船は、18時15分に出船しました。
イメージ的に「船に乗ったらいきなり鵜飼開始」という感じがしますが、実は鵜飼が始まるのはまだまだ後。最初はゆっくり食事をする時間が用意されています。まずは、長良川沿いの景色を楽しみながら上流に上っていきます。川の上からしか見えない贅沢な眺め。特に夏場は夕日が降りていく幻想的な雰囲気を楽しめます。風を切っていく感じがいいです!
■船の上での会話も想像以上に
楽しい
上流の停船場所に到着。鵜飼が始まる19時45分頃までは、ここでゆっくり食事をします。「部屋の中での食事とは全然雰囲気が違いますよね」と声をかけてくれたのが、船頭の川瀬さん。「開放的な雰囲気の中で気の知れた仲間とお酒を飲むのは、観覧船ならではの楽しさです」という言葉に、KさんとTさんも大きくうなずきます。
川瀬さんはなんと船頭歴35年の大ベテラン。「船頭の仕事の面白さは何ですか?」と質問すると「やっぱり、こうしていろんなお客様とお話しさせていただけることですね」とにこやかに答えてくれました。また、同じ船に乗り合わせた人とすぐに仲良くなれるのも、開放的なシチュエーションだからこそ。「会話を楽しみながらゆっくり過ごせていいですね」と2人も満足な様子です。
■きれいなトイレに膝掛け。
気配りが
いろいろ
この日は秋の入り口。日が暮れて少し肌寒さを感じた2人に、「膝掛けを使われますか?」とさりげなく声をかけてくれたのが、もう一人の船頭の足立さんです。
「普段は大学院に通っていて、アルバイトで船頭をしているんです」と教えてくれました。こうした船上での出会いも、鵜飼の魅力です。そしてぎふ長良川の鵜飼のアピールポイントが、きれいなトイレが用意されていること。観覧船から一度川岸に降りるとトイレ専用船を利用できます。
■まさに圧巻!
鵜飼の美しさは想像以上だった
ゆっくり食事を楽しんだ後は、いよいよ鵜飼を楽しむ時間。19時45分頃に花火が4発上がるのが、スタートの合図です。この日は、鵜舟に並走する形で川を下る「狩り下り」を体験しました。日が落ちた後の真っ暗な川を、鵜舟が下っていく。その様子を、火の粉を散らしながら篝火が照らします。この美しさが圧巻です!
そして、船頭の川瀬さんが「ぜひ見てほしい」と言うのが、鵜匠さんの手縄さばき。左手に8本から12本の手縄を握り、縦横に動き回る鵜をコントロールします。水中に潜った鵜が魚をくわえて水面に上がる。その姿を、千年以上前の人たちも神聖なものとして眺めたのかもしれません。
そして本日のクライマックス6隻の鵜舟が横一列で一斉に鮎を追い込む、「総がらみ」が始まりました。全国10カ所以上で鵜飼が行われている中で、総がらみが見られるのはぎふ長良川の鵜飼だけなのだそうです。「徳川家康は、関ヶ原の合戦の帰りにこの地を訪れ、鵜飼を楽しんだそうです」と川瀬さんが説明していると、捕れたばかりの鮎が運ばれてきました。実際に鵜が捕った鮎は、とても貴重なものだそうです。
■ぎふ長良川の鵜飼、
行ってみたら感動の連続だった
最初はゆっくりと景色を眺め、食事やお酒を楽しんだ後は、一気に川を下って鵜飼の圧倒的な迫力を体感する。起承転結の妙味が詰まったエンターテイメント。それがリアルなぎふ長良川の鵜飼でした。「思っていた以上に楽しくて、何回でも乗りたいと思えます」とTさん。Kさんも、「『これぞ岐阜!』という風景を見られて大満足です。気軽に見られることも分かったので、県外から友だちが来た時などに連れてきたいです」と感想を語ってくれました。2人の鵜飼体験は、期待以上に満足できる結果となりました!
お問い合わせ・予約先
岐阜市鵜飼観覧船事務所
〒5008009 岐阜市湊町1-2
- TEL
058-262-0104 - FAX
058-264-2061 - Mail
[email protected]
投稿日:2024.03.18 最終更新日:2024.03.18