長良川を体感しよう
いのちを育む、長良川のはなし
岐阜市の中心を東西に流れる「長良川」。海に面していない岐阜市にとって、かつてこの長良川こそが産業の恵みをもたらす水運でした。上流から運ばれる木材や美濃和紙、関の刃物など、多くの商品を取り揃えた市が開かれ、特に川湊である左岸の「川原町」には、たくさんの人があふれていました。今も当時の面影が残るその町並みを散策しようと、多くの観光客が訪れます。
また長良川は、水の美しい場所にしか生息しないといわれる鮎が多く捕れることでも知られています。右岸の「鵜飼屋」と呼ばれる地区では、長い歴史を持つ伝統漁法「鵜飼」を守る6人の鵜匠が鵜と一緒に暮らし、昔と変わらない川との生活を送っています。
現在、岐阜市の水道原水である伏流水と地下水は、ほとんどが長良川の水です。長良川は約80万人の流域人口を抱えながらも、〝清流〟と呼ばれるほどの美しい水質を保っているのです。河畔では、人々がイベントや水遊びを楽しむ様子が馴染みの風景として見られます。時代を超えて人々の暮らしを支えてきた豊かな流れは、岐阜の生活に欠かせない存在として愛され続けています。
イベント
こよみのよぶね
平成18年に始まった、岐阜市出身のアーティスト・日比野克彦さんが総合監修を務めるアートイベント。毎年、ボランティアが和紙と竹を使い、暦を表す1~12の数字とその年の干支をかたどった巨大な行灯を制作。冬至の日にその行灯を屋形船に乗せて、長良川に流します。
【お問い合わせ】
こよみのよぶね実行委員会 TEL.058-294-7671
長良川薪能
長良川河川敷に設置された舞台で、能や狂言などが演じられる夏の恒例行事。日が沈んだ後、鵜匠が乗った鵜舟が近づき、舞台に篝火が灯されると、漆黒の金華山を背景に幽玄の世界が浮かび上がります。
【お問い合わせ】
岐阜市ぎふ魅力づくり推進部文化芸術課 TEL.058-214-4973
長良川の花火大会
毎年7月最終土曜日と8月第1土曜日に長良川河畔で開催される花火大会。両日とも全国有数の規模で行われ、色とりどりの打ち上げ花火が夏の夜空を華やかに染め上げます。
【お問い合わせ】
岐阜市ぎふ魅力づくり推進部観光コンベンション課 TEL.058-265-3984
手力の火祭・夏
毎年春に行われる手力雄神社の例祭を、会場を長良川河畔に移して8月第2日曜日に開催。男たちが火の粉が吹き上がる神輿を担いで、威勢よく乱舞します。
【お問い合わせ】
岐阜市ぎふ魅力づくり推進部観光コンベンション課 TEL.058-265-3984
レジャー
川遊び
長良川には浅くて緩やかな流れの場所が多く、夏になると、川遊びを楽しむ人々の姿が多く見られます。
ゆいのふね
川漁師として活躍する平工顕太郎さんの案内で、長良川中流域を巡る木造漁舟ツアー(有料)。約4kmの航程をゆったりと進みながら、櫂での操船に挑戦したり、手投網漁の実演を見たり、天然鮎を試食したりと、この場所に根付いた川文化を楽しい体験を通して知ることができます。
【お問い合わせ】
ゆいのふね TEL.080-8256-4295
https://www.yuinofune.net/
バーベキュー
広々とした川原は、バーベキューに最適なロケーションです。金華山が間近にあり、自然を身近に感じられるのも魅力。地元農家の新鮮な野菜や長良川で捕れた鮎など、岐阜ならではの食材でバーベキューを楽しんで。
詳細はこちらのページをチェック↓
https://cool-gifucity.jp/article/experience/p7270/
投稿日:2018.03.09 最終更新日:2024.02.29