Live 04 /デザイン
岐阜市民にはなじみのある、「長良川おんぱく」のロゴマーク。これは、デザイナーのやまだまりこさんが大学在学中にデザインしたものだ。依頼者であるデザイン会社「ORGANデザイン室」との関わりができ、やまださんは大学卒業後に同社の社員になった。以後、NPO法人ORGANの活動(長良川流域の地域づくりを支援)に関連したデザインを、数多く手がけてきた。
「ORGANの理念を最初に聞いた時、地域に対する考え方に共感しました」。瑞穂市出身で、現在は岐阜市内に住むやまださん。長良川流域の文化を詳しく知る中で、地元への理解がさらに深まったという。
「地域の人に話を聞かせてもらったり、景色を見たりする機会があります。それらをつなぎ合わせることで、自分の中に一つの地域像ができてきます。仕事を通じてたくさんの気づきがありました」
2019年に独立し、フリーランスという立場に変わった。現在は、岐阜県以外の仕事を手がける機会も多いという。新たなデザインを依頼された時、やまださんはどんなことを考えるのだろうか。「デザインの役割は、現状あるものや目に見えるものを表現することだけではないと思います。私にご依頼くださる方は『今後こうしていきたい』という理想を持っていると思うので、その理想と(デザインの対象が)つながるように意識しています。デザインの好みは人によって違いますが、私が作ったものを好きと言っていただけた時は、良かった!と思います」。
■ やまだ まりこさん
岐阜県生まれ。大学卒業後、ORGANデザイン室(現:合同会社ORGANデザイン室)勤務。2019年退社後、デザイン・絵や文字を描くことを中心に活動している。
投稿日:2023.01.17 最終更新日:2023.12.07