A Taste of GIFU CITY 03
岐阜市岩田にある「クラウンベリー」は、いちご農家が営むスイーツショップ。糖度の高い完熟のいちごを毎朝収穫し、フルーツサンドやドリンクなどの商品に加工して販売している。代表の仙石知詳さんは、30代の時に脱サラして就農したという経歴の持ち主。スーパーマーケットのエリアマネージャーをしていた時に農業や食のあり方を考えたことが、就農のきっかけになった。「当時、店に並ぶ野菜や果物の中に岐阜県産のものが少ないと感じていました。地域の農業について考えるうちに、自分が生産者になって岐阜の魅力を発信したいと思うようになりました」。
就農から数年後には自らの店を立ち上げ、6次産業化(1次生産者が商品の加工・販売までを行うこと)へと舵を切った。「自分が作ったものを目の前でお客様に召し上がっていただける。リアルな反応を感じられることに喜びを感じます」。インスタ映えする商品がSNS上で人気を呼んだのも、当初からのねらい通り。今では6次産業化の成功例として、県外の関係者からも注目を集めている。
早朝の収穫作業から始まり、店を閉店するまでノンストップで働く毎日。生産から販売までのすべてを手がけることは決して容易ではないが、「挑戦せずに後悔するよりも、何かを求めて挑むのが私のスタイル。これからも120%の力で走り続けます!」と力強く話す。いちごに賭けた生産者は、自分の道を熱く突き進んでいく。
■いちご農園 クラウンベリー
完熟するまで茎で実らせたいちごを使い、人気商品を次々に開発している。代表の仙石知詳さんは、農業を通じた岐阜の魅力発信や耕作放棄地の問題など、地域の農業をめぐるさまざまな問題に関心を寄せている。
【住所】岐阜市岩田西1-645
【TEL】058-243-5515
投稿日:2021.01.28 最終更新日:2021.01.28