剛力彩芽さん インタビュー
「映像を通すからこそ見える岐阜の魅力」が
伝わったらうれしく思います。
岐阜と名古屋を舞台にした映画「女子大小路の名探偵」が、2023年秋に公開されました。この映画で、主人公の広中美桜を演じたのが、女優の剛力彩芽さんです。撮影期間中に滞在した岐阜の印象や、映画の見どころを語っていただきました!
岐阜和傘を買いに行った時、
どれもかわいくて
悩みました。
―この映画では、主人公・美桜の自宅が岐阜市の川原町にあるという設定でした。まちの印象はいかがでしたか?
■剛力:いろいろなシーンを川原町で撮影させていただきましたが、あのあたりは素敵ですね。情緒のある昔ながらのまちなみがありながら、どんどん新しいものが生まれている印象を受けました。
岐阜和傘のお店で買い物をしたのですが、現代のものとしてちゃんと使える状態で、昔のもの(和傘)が残っていると感じました。
―和傘を買われたんですね。
■剛力:かわいい傘で自分が気に入ったものだったら、大切にずっと使うんじゃないかと思って、買ってみようと思いました。でも、お店で見たらどれもかわいすぎて、悩みました。偶然ですが、私が買ったものはこの傘(このページの撮影に使った傘)と同じ柄のものです。
―映画にも出てくる旅館の十八楼にも宿泊されたと聞きました。
■剛力:はい。温泉が最高でした。また、温泉から見える長良川がとてもきれいで印象に残っています。あの周辺を歩いているだけで本当に楽しかったです。あと、クランクアップの日が満月だったんですよ。岐阜城の真上にちょうど満月があって、その景色を「すごいきれいだね」と言いながらみんなで見ていました。岐阜城の夜のライトアップは本当にきれいですね。今回は長良川沿いをゆっくり歩く時間がなかったので、次は歩きたいと思います。それと、いつか「長良川の鵜飼」を見てみたいです。
―映画の見どころとして、岐阜の人が特に楽しめるポイントを教えてください。
■剛力:やっぱり、岐阜に住んでいる方たちが普段歩いている場所とか、よく行く場所が映っているというのは、楽しんでいただけるポイントだと思います。
特にこの映画では、いろんなスポットが実際の地名や施設名で登場します。そういう場所を見て、「あ、ここは久しく行っていないな」「ここで昔こんなことをしたな」などと、思い出してもらえることもあると思います。「映像を通すからこそ見える岐阜の魅力」みたいなものが伝わったら、本当にうれしく思います。
長良川国際会議場にて
「地元の人しか知らないお店」にも行ってみたいです。
―主人公の美桜は「柳ケ瀬のナンバーワンホステス」という設定でしたが、岐阜の人を演じる難しさなどはありますか?
■剛力:岐阜の人だから、ということで特に意識したことはなかったですね。美桜は「思ったまま、素直な行動をする子」だと思っていて、どんな場所で暮らしていたとしてもたぶん(キャラクターは)変わらないと思います。 また、美桜は弟(醍醐虎汰朗さんが演じた弟の大夏)に対してすごく不器用で、強い態度で接することもあるのですが、実はそれは愛情の裏返しだったりします。心の奥にあるのが「愛情なんだな」と伝わればいいなと思って演じました。
―撮影中に会った岐阜の人については、どんな印象を持たれましたか?
■剛力:今回私が行ったお店の方や、撮影でお世話になった方が、みなさんすごく優しくて、あたたかく迎え入れてくださいました。そういう方たちを通して、「こういう(雰囲気の)まちなんだ」というイメージが自分の中に生まれた気がします。あまりスケジュールに余裕がなかったのですが、今回のようにオールロケで撮影できる時は、できるだけまちの方と交流したいといつも思います。
―他に撮影中に行かれた場所や感想があれば教えてください。
■剛力:ベトコンラーメンは食べに行きました。「岐阜グルメ」と調べると、ベトコンラーメンがけっこう上がってくるんですよね。「ここは行っておきましょうか」ということで、マネージャーと行きました。おいしかったですよ。本当は有名なお店だけでなく、「地元の人しか知らない」というお店にも行ってみたいんですけどね。私は今回初めて岐阜に行ったのですが、そのまちを詳しく知らないからこそ持てる目線や、違う場所から来たからこそ見えるものがあると思うんです。せっかく岐阜に関わらせていただいたので、今後はそういう自分ならではの視点で魅力を発信したいと思っています。逆に、岐阜の皆さんに、「ここがおすすめだよ」と教えてほしいですね。魅力的な場所を訪ね、「こんな素敵な場所があったよ、皆さん知ってます?」と紹介できたらいいなと思います。
■剛力彩芽さん
神奈川県出身。
2007年にTVドラマ「チョコミミ」でデビュー。2008年から2013年までティーン向けファッション誌「SEVENTEEN」の専属モデルを務める。2011年に本格的な女優活動を始め、数多くの映画やドラマ、舞台に出演する。
■「女子大小路の名探偵」
メ~テレ(名古屋テレビ)の60周年記念映画として制作。2021年に書籍化された同名の小説を、原作者・秦建日子氏の脚本によって映画化した、痛快ミステリーエンターテイメント。本作で剛力さんは、「岐阜・柳ケ瀬のナンバーワンホステス」の広中美桜を演じた。柳ケ瀬商店街周辺や長良川国際会議場、川原町など、岐阜のスポットも数多く登場する。
©️2023映画『女子大小路の名探偵』製作委員会
■ロケツーリズム推進事業
岐阜市では、観光誘客を目的として、映像作品などのロケの誘致・ロケの支援を行うロケツーリズム推進事業を積極的に進めています。清流長良川や金華山などの抜群のロケーションや、昭和の面影残る商店街のほか、市内の各地でこれまでに多くの映画、テレビ番組、CMなどの撮影が行われ、地域の魅力が発信されてきました。
投稿日:2024.01.17 最終更新日:2024.02.29