特集 岐阜市暮らしの編集部コラム Vol.2 「岐阜市で楽しむアートな暮らし」
岐阜市にゆかりのある市民ライターのみなさんが、岐阜市でのお気に入りの過ごし方や、大好きな場所、魅力に感じていることなどを綴るコラムです。
今回は岐阜市で生まれ育った河合ほのかさんのコラムをご紹介します。
《PROFILE》
河合 ほのか HONOKA Kawai
岐阜市生まれ。高校生までを岐阜市、大学時代を京都で暮らし、コロナを機に岐阜市へUターン。現在は、岐阜市と職場がある各務原市を往復する生活を送る。
意外と身近に文化はある。
子どもの頃を思い返すと、小学生の頃は放課後に美術館や科学館へ遊びに行ったり、高校生になると通学ルートの途中に市立中央図書館がある複合文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」がオープンし、友達と待ち合わせをして通ったりしていた。
それが当たり前だと思っていた環境も、大人になると文化に囲まれた恵まれたまちに暮らしていたのだと感じるようになった。社会人になった今も、何か新しい発見を探しに、岐阜県美術館へ足を運ぶことがある。
今日はどんな出逢いがあるのだろうか。
“文化”と聞くと感度高めなイメージがあるかもしれないが、最近はSNSで施設のイベントの情報が得られ、講座の種類も豊富で、文化施設の敷居が低くなった気がする。
特に予定もない休日は、朝はゆっくり起きて、午前中はジムで体を動かし、午後はフラフラと外の空気を吸いに出かける。
この日訪れた県美術館では、館長の日比野克彦さんの展示が行われていた。日比野さんと言えば、「こよみのよぶね」。岐阜市を流れる長良川の冬の風物詩といえるアートプロジェクトだ。小さい頃にこの県美術館で「こよみのよぶね」のワークショップに参加したな、と思い出に浸っていると、あっという間に夕方に。
コーヒーを片手に、帰路に着く。仕事中はパソコンと睨めっこばかりだから、緑に触れる時間が大切だなぁとしみじみ。
岐阜市のアイデンティティ、金華山。
家に帰る道の途中で、金華山が見えた。岐阜市内の学校の校歌には、高確率で「金華山」の言葉が入っている気がする。そのくらい“岐阜人”にとって金華山は身近な存在ではないだろうか。
金華山が見える方向で現在地がだいたい分かったり、遠出して岐阜市に帰ってきた時に金華山が見えるとホッとしたり。金華山の存在が、謎の安心感を与えてくれる。都会すぎず、田舎すぎない岐阜市は、私にとって居心地が良いまちなんだろうなぁ。
明日からの仕事に備えて“ご自愛”を
家へ到着。小腹が空いたので果物なら罪悪感が少ないと暗示をかけ、柿をムシャムシャと食べる。特別なことをしなくても、平凡に過ごす時間が、私の“ご自愛”タイムなのだ。さあ、明日からも仕事頑張ろう!
DATA<岐阜県美術館>
住所 岐阜市宇佐4-1-22
開館時間 10:00〜18:00
休館日 月曜(祝・休日の場合は翌平日)
URL https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/
投稿日:2024.12.06 最終更新日:2024.12.10