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未来に受け継ぐべき工芸品として、 さらなる技術継承に力を注ぐ長良川てしごとCASA
岐阜は日本の和傘の約6割を生産する一大産地だが、近年は職人の高齢化が進み、部品製作を担う人材が減り続けている。そうした中、後継者育成活動を行うために立ち上げられたのが、(一社)岐阜和傘協会だ。特に後継者不足が顕著な傘骨やロクロの職人見習いを募り、継続的に雇用するなど、人材育成の取り組みを進めている。
そうした関係者の努力が実を結んだのが、2022年3月。岐阜和傘が、経済産業省の伝統的工芸品に指定された。未来に受け継ぐべき工芸品として正式に認められたことは、岐阜和傘のブランド力向上や技術継承につながる大きな一歩だといえる。


■ 長良川てしごと町屋CASA
築100年の町家をリノベーションした、岐阜和傘の専門店。店長の河口郁美さんは、「この店は、いつでも立ち寄って気軽に岐阜和傘をご覧いただける場所です。多くの方に『和傘ってきれいだな』『和傘を使ってみたい』と思っていただき、職人さんの仕事を知っていただくことが私たちの使命だと思っています」と話す。