Visiting GIFU CITY 06
大学生の新城愛優さんが長良川の鵜飼の船頭としてデビューしたのは、2019年のこと。その様子はテレビなどでも紹介され、各方面から注目を集めた。「鵜飼は若者にとって身近なものではなかったと思うので、私が船頭をすることによって少しでもイメージが変わればうれしく思います」。
船頭の仕事は、棹(さお)を使った操船だけでなく、観覧船の準備や乗客への対応など多岐にわたる。その中でも新城さんが特に力を入れているのが、乗客への説明業務だ。留学経験などで培った語学力を活かし、海外から来た乗客に英語で鵜飼の説明をすることもある。鵜飼について学びその魅力を伝えていく中で、新城さんの気持ちの中に変化が生じてきたという。「今までは自分の地元である岐阜の魅力を改めて意識する機会がありませんでした。でも、船頭の仕事を経験して岐阜の良さを見つめ直し、地元をもっと好きになることができました」。船の出航を待つ夕暮れ時、沈んでいく夕日を見るのが好きだという新城さん。「夕日が長良川に映る様子がすごくきれいです。鵜飼だけでなく、周囲の景色や街並みの美しさも含めて岐阜を楽しんでほしいですね」と笑顔で話してくれた。
■ぎふ長良川の鵜飼
1300年以上にわたり、脈々と受け継がれてきた「長良川の鵜飼」。織田信長をはじめとする時の権力者たちから手厚く保護され、岐阜市の誇る伝統文化として守られてきた。長良川の鵜飼漁の技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
岐阜市鵜飼観覧船事務所
【住所】岐阜市湊町1-2
【TEL】058-262-0104
長良川温泉
金華山の麓、長良川沿いに7軒の旅館やホテルが立ち並ぶ「長良川温泉」。鉄分を多く含む茶褐色の湯が、体を芯から温める。周辺では長良川の鵜飼の観覧や古い町並みが残る川原町の散策、斎藤道三や織田信長ゆかりの岐阜城の観光なども楽しめる。
1.老舗旅館「十八楼」の“蔵の湯”
2.長良川温泉若女将会オリジナルブレンドコーヒー
岐阜長良川温泉旅館協同組合
【住所】岐阜市長良福光2610-4
【TEL】058-297-2122
投稿日:2021.01.21 最終更新日:2021.01.21