Living in GIFU CITY 02
オーストラリア・タスマニアの大学院で建築を学んだ後、絵を描くことを仕事にした大角真子さん。博物館や病院などの壁画、ウェブサイトや雑誌の誌面など、さまざまな場で創作を行ってきた。大角さんが名乗る肩書きは、「スケッチ・ジャーナリスト」。スケッチジャーナルとは英語で「絵日記」のことで、体験したことや自身の世界観を日記のように書き留めるスタイルをそう表現している。
オーストラリアから日本に戻った後、長野県を中心に活動を続けてきた大角さんは、結婚を機に2018年7月から岐阜市で暮らし始めた。アトリエとしても使える住居を探す中で見つけたのが、現在暮らす一軒家だ。「『なんてかわいい家なんだ!』と運命を感じました」。ロフトのある平屋は、天井が高く開放的。屋外では、野菜やハーブ、そして藍染めに使うアイが、賑やかに庭を彩る。家のいたるところから感じられるのが、暮らしを楽しむ“達人”の気配だ。
休日には自宅から近い百々ヶ峰を夫婦で歩くなど、アウトドアも楽しみに加わった。「気軽に行ける山や川が近くにたくさんあり、すごく素敵な環境です。今までは一日中仕事に力を注ぐタイプでしたが、暮らし自体を楽しむモードに変わりました。岐阜の暮らしがとても気に入っています」。生活する場所は、必ず何かの形で自分の表現に影響する。そう話す大角さんは、この場所から何を発信していくのだろうか。
■大角真子さん
2011年タスマニア大学大学院建築コース修了。2012年からオーストラリアで「スケッチ・ジャーナリスト」として活動を始める。2018年からは拠点を岐阜市に移し、精力的に創作を続けている。
投稿日:2021.01.18 最終更新日:2023.12.07