Living in GIFU CITY 01


柳ヶ瀬シェアハウス見出し

柳ヶ瀬シェアハウスメイン画像柳ケ瀬商店街の一角。飲食店が入居するビルの上層階に、3人の女性が暮らすシェアハウスがある。入居者はそれぞれ柳ケ瀬周辺で仕事を持ち、職住近接のまち暮らしをしている。
ここはもともと、ビルのオーナーが暮らしていたスペースで、その転居に伴って2019年の夏頃から工事が始まった。リノベーション後にここで生活を始めることになっていたのが、設計事務所で働く田口沙也香さんと、まちづくり法人「柳ヶ瀬をたのしいまちにする株式会社」で働く土肥彩香さん。DIYの経験がある2人は、内装工事の一部を自分たちの手で行った。田口さんは振り返る。
「大工工事や設備工事はプロの職人さんが行いましたが、それ以外の塗装は自分たちで行いました。リビングの壁やタイルなどを塗ったのですが、いざ始めてみたら想像以上に壁が広くて。塗っても塗っても終わりませんでした(笑)」
空いている時間を使って塗り進め、3か月ほどかけてようやく作業が完了。2019年の11月から、いよいよシェアハウスでの生活が始まった。それから半年ほどして入居したのが、各務原市に住んでいた安田さん。イラストの制作が好きだと言う安田さんは、イラストレーターの経験を積む場として柳ケ瀬を選んだ。
「シルクスクリーン印刷などを体験できるお店が柳ケ瀬にあり、そこで働きながらイラストレーターとして活動することを決めました。各務原にいる時から、『柳ケ瀬で面白いことが始まっている』と感じていたので、その一員になることができてうれしく思います」
安田さんの言う“面白いこと”とは、「サンデービルヂングマーケット(以下、サンビル)」をはじめとするイベントや、空き物件を活用した新店舗の開店など、このエリアで活発化しているまちづくりの取り組み。土肥さんや田口さんはそれぞれ、勤務する会社の業務を通してそうした活動に携わっている。
「私は今の会社に新卒で入社し、柳ケ瀬の活性化に関わってきました。柳ケ瀬というまちが県外の人からも注目されているのを感じます。柳ケ瀬は、岐阜の中でも特に面白くて熱い場所だと思っています」と土肥さんは話す。
一方、プライベートの時間を使って取り組んでいるのが、「表現」に関する活動。安田さんだけでなく、土肥さんと田口さんもそれぞれイラストやデザインを制作しており、オリジナルのグッズをイベントなどで販売することもある。リビングのテーブルにパソコンを広げて行う、作品づくり。描いたものを楽しそうに見せ合う様子から、3人の関係の良さがうかがえる。
普段は各自のプライベートを尊重しているが、休みが合う時は誘い合って食事をしたり、リビングで映画やライブ映像を見たりと、3人で過ごす場面も多いという。いざ外食しようと思えば、近所にたくさんの飲食店がある。そんな便利さも、商店街の中で暮らすメリットだ。
やりたい仕事や叶えたい夢。いろいろなものを持ち寄って始まった商店街での暮らしは、周囲の人たちとの関わりを深めながらますます充実したものになっている。そんな毎日を振り返り、田口さんはこう感想を語る。
「私は愛知県の一宮市出身で、学生時代までは岐阜のことを詳しく知りませんでした。でも、岐阜の会社に就職して商店街の中で暮らすうちに、このまちの面白さが分かってきました。また、仕事もとても充実していて、新しいことに挑戦できる環境があります。同年代のメンバーと楽しく毎日を過ごせることに、喜びを感じています」
仕事にもプライベートにも全力を注ぎ、思い描いたことを次々に形にしていく3人。彼女たちは今、このまちに新たな刺激を与える存在になりつつある。

柳ヶ瀬シェアハウス


柳ケ瀬シェアハウス
「柳ヶ瀬をたのしいまちにする株式会社」が企画したシェアハウス。入居者自身もDIYに関わりながらリノベーションを進め、2019年の11月に入居が始まった。商店街の空きビルを活用する新しい取り組みとして注目を集めている。