わたしが『岐阜市での暮らし』に決めた理由
岐阜市に移り住んで生活を送る方々に、きっかけや、実際に住んでみた感想などを語ってもらいました。
まちと自然の距離が近く、水がきれいな岐阜市での就農を決めました
Q:移り住んだきっかけは?
僕はもともと東京でサラリーマンをしていて、CMやWEB広告などを作る仕事をしていました。毎日終電で帰るような生活を送っていて、ずっと疲れやストレスを感じていたんです。そんなとき、東日本大震災が起きて、生きることについて改めて考えました。そして、命の糧になる食べ物を自分の手で作りたいと思うようになり、農業を志したことがきっかけで、妻と岐阜市に移住しました。
Q:岐阜市を選んだ理由は?
最初は全国を移住の候補地にしていました。でも暑すぎず寒すぎない場所が農業に取り組みやすいかなと。そこで岐阜市が浮かびました。親父の実家がこっちのほうにあって、幼少期によく遊びに来ていたんです。食べ物が美味しくて自然が豊か。何より、きれいな水が豊富っていうイメージが強かったですね。農業をやるには良い環境だと思いました。
Q:実際に住んでみた感想は?
岐阜市で暮らし始めて6年目になりますが、生きていきやすい場所だなって実感しています。まちと自然のバランスが良い。駅前から北へ車を走らせるとどんどん緑が増えていきますよね。忠節橋を越えると畑が見えてきて、さらに行くと山がある。思い立ったらすぐに良い景色を眺めに出掛けてリフレッシュできる。ずっと住んでいると当たり前の景色かもしれないけれど、素晴らしいことですよ。移り住んだ者だからこそ気付ける良さかもしれません。
生活と仕事を両立していける環境が気に入っています
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Q:移り住んだきっかけは?
早苗さん 結婚を機に主人の実家がある岐阜市に住み始めました。でも当時はお互い職場が名古屋市だったので、こちらへは寝に帰るだけっていう状態でしたね。
基志さん そこで平成13年に、企画の仕事の拠点を岐阜市に移したんです。
Q:現在の仕事について教えてください。
基志さん アパレルで培った経験を生かして企画事務所を経営しています。最近はWEB媒体が発達し、岐阜からでもお客さんとの連絡がスムーズにできるんです。平成27年には、岐阜市の「中心市街地活性化空き店舗活用事業」の補助金を利用して美殿町にカレーライスの店「さなえ食堂」を開きました。自分たちで一から作ったものを、お客さんに直接届けられる飲食業に挑戦したいと思ったんです。
早苗さん 普段、店は私が切り盛りしています。やるからには長く続けたいですよね。そうなると、家事や子育てとの両立が大切。商店街としての土台があるこの場所や小さな店構えが、私たちにぴったりでした。
Q:子育て環境はどうですか?
早苗さん 岐阜市は子育てしやすい場所だと思います。自然がいっぱいで、家族で遊べるところがたくさんありますよね。初めは長良川沿いのマンションで暮らしていたので、よく子どもたちと川に泳ぎに行っていました。バーベキューも、泊まりじゃなくて日帰りで気軽にできちゃう。家族が楽しく過ごせる環境がありますね。
便利で暮らしやすい岐阜市のまちなかにずっと住み続けたいです
Q:なぜ岐阜市に移り住みましたか?
大さん 私は以前、東京で仕事をしていましたが、ちょうど息子が小学校に入学するタイミングで転勤になったので、家族そろって移住することにしました。住む場所は、勤務先まで徒歩で通える点と、まちなかの便利さ、駅へのアクセスの良さなどを総合して岐阜市の中心市街地を選びました。引っ越す際に「まちなか居住支援事業」を利用したのですが、市外からの転入だとより手厚い支援が受けられるので、それも移住の後押しになりましたね。
Q:実際に住んでみて感想は?
大さん 家から勤務先が近く、通勤時間が短くなったことで、家族で過ごす時間が増えてうれしいです。また、中心市街地にはいろんなお店があって大体の用事を済ませることができるため、利便性を感じています。
ゑり子さん 電車やバスなどの公共交通機関が便利なので自動車を使う機会が減りました。また、近くに子どもと一緒に出掛けられる大小さまざまな公園があるのがありがたいです。ほかにも、ぎふメディアコスモスやドリームシアター岐阜にもよく遊びに行きます。
Q:小学校の授業はどうですか?
快くん 学校では、英語やプログラミングの授業もやっています。プログラミングは難しいのかなと思ったけれど、意外と簡単にPepperなどを動かすことができて面白いです。
Q:子育て環境はどうですか?
ゑり子さん 息子が通う学校は児童の人数が多すぎないので、先生方も一人ひとりの子どもに目が届きやすいんじゃないかと思います。また、地域の子どもたちと気軽に遊べる環境があり、息子ものびのびと生活しています。そういった交流があることで、“地域の中で子育てしている”という実感があって安心です。
岐阜市には都会に負けない魅力がたくさんあります
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Q:岐阜市にUターンした経緯を教えてください。
僕は26歳の時に音楽をやりたいと思って上京しました。でも昔から、「いつか地元で何かできればいいな」という想いがあったので、あらかじめ東京で暮らす期間を決めて岐阜を離れました。それから約5年間東京で暮らす中で、お気に入りの喫茶店を見つけ、自分もカフェを開きたいと思うようになったんです。そして岐阜市に戻ってきてご縁があり、このコーヒースタンドという新しいスタイルの店で店長を任せていただけることになりました。
Q:岐阜市で暮らす良さは何だと思いますか?
岐阜市は空気が澄んでいて時間の流れもゆったりしているので、穏やかに暮らせる雰囲気があって住み心地が良いですね。僕が特に好きな場所は、長良川沿いの散歩道「長良川プロムナード」です。夜、街灯がつくととてもきれいで、そこからライトアップされた岐阜城も望むことができます。たまにランニングもしていますが、良い気分転換になっています。
Q:今後の目標はありますか?
僕は挑戦とか面白さとかを求めて東京に出ていったわけですが、帰ってきたら、岐阜市も負けないくらい面白いところがあることに気付きました。例えば岐阜駅から少し歩いてみるだけで、こだわりを持ったお店や個性のあるお店がいくつも見つかります。そこには若い世代の方も含め、頑張っている人がたくさんいます。今後はそんな人たちと協力して、岐阜市をどんどん盛り上げていきたいです。この店は、テイクアウト専門という珍しいスタイルです。気軽に立ち寄れるオープンな店構えだからこそ、誰の生活スタイルにも馴染み、いろんなお客様に来ていただいています。ここがいろんな人の出会いの場となって、岐阜市の活気がもっと生まれていくとうれしいですね。
岐阜市は優しい人が多くて、子育てしやすい環境だと感じています
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岐阜市にUターンした経緯は?
智大さん 私は美容師として最初は名古屋で就職し、その後、東京や三重、静岡、福岡、ロンドンなどでも働いていました。もともと岐阜市は田舎だから嫌だと思っていましたが、他の地域で暮らしたことで、岐阜市は過ごしやすく、子育てをする環境としても安全でとても良いまちだと感じられるようになって、独立して自分の店を持つタイミングで岐阜市に戻ってきました。
岐阜市に戻ってきて暮らす中で、何か感じることはありますか?
智大さん 良い意味で変わらない。岐阜市の人って、人柄が良いというか、優しいですよね。知らない人でも、子どもと一緒にいると優しく声をかけてくれたり。子ども連れ大歓迎みたいな感じで、温かく迎えてくれます。
真未さん 妊婦の時も、銀行などで「もうすぐ生まれるんですか?」とか「頑張ってくださいね」と優しい声を掛けてもらえて、子どもが生まれてからも、みんなが可愛がってくれて。笑顔で接してくれるので嬉しくなります。
子育て環境はどうですか?
智大さん 同じ年の子どもの親同士でコミュニケーションが取れるようになっているというか、そういう関わり合いが持てるような空間が岐阜市にはあって、安心感があります。
真未さん 岐阜市は子どもの医療費が中学生まで無料なので、助かります。
暮らす中で、便利に感じることは?
智大さん 車がないと生活できない地域で暮らしていたこともありますが、岐阜市の中心市街地は近くに何でもあって、暮らしやすく感じます。
真未さん 自転車があればいろんなところに行けますし、のどかで過ごしやすいですよね。
岐阜市の中心市街地に美容院を開いた理由は?
智大さん 美容院を開くのは岐阜駅周辺でと決めていました。せっかく岐阜市に戻ってきたので、子どもの頃から親しんできた柳ケ瀬を良い意味で変えていきたいという思いもあり、美容院のお客様や併設しているカフェに遊びに来ていただいた方に柳ケ瀬の情報を紹介して、実際に柳ケ瀬へ足を運んでいただけるようなきっかけの場所になれたらとも思っています。
古いものと新しいものが混ざり合う、まちの面白さが岐阜市にはあります
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なぜ岐阜市に移り住みましたか?
もともと地域のコミュニティの中に入っていきたいという思いがあって、ホテルを経営する会社に就職して沖縄にいたんですが、観光業は地域と仕事がはっきり分かれてしまう面があり、もっと密接に地域と結び付く仕事がしたいと思っていて。そんな時、知り合いがいる岐阜市に遊びに来たら、「『柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社』を立ち上げるから、事務員を一人募集するけど、どう?」と聞かれて。その場で面接が始まり、1カ月後には岐阜市に移り住んでいました(笑)。
岐阜市の第一印象は?
最初は岐阜駅から玉宮町や金公園を通って柳ケ瀬に来たんですけれど、エリアごとにいろんな色があって、奥深さを感じました。小さな店がずっと繋がっているのが、良い意味でちょっと怪しい感じで(笑)。まちに対する第一印象はとても良かったです。最近盛り上がっているまちって全国的にもたくさんあると思いますが、新しい、おしゃれな店だけでは面白くなくて、昔からのものと新しいものが混ざって、良い違和感がたくさんあるのが、このまちの面白さだと思います。
岐阜市と他地域の違いはありますか?
岐阜市はまちに愛着を持っている人が多い印象があります。年配の方はもちろん、若い人も。若い子たちがよく行く服屋があったり、みんなが集まる飲み屋があったり。まちの人と何回か顔を合わせているうちにちょっとずつ関係性が出来上がって、でもお互い踏み込みすぎず、距離感は保てていて。そういう居心地の良さがあります。
「サロン・ド マルイチ」を開いたきっかけは?
70年以上続いていた老舗の喫茶店「マルイチ」が閉店して、そこを何とかしてほしいとビルのオーナーから「柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社」に相談があったんです。良い雰囲気のある名店だったので、別の店になってしまうより、自分たちで良い形で受け継いでいければと思って。「マルイチ」の売りがシュークリームとフレッシュジュースだったので、それも受け継いでいます。以前の店の常連さんにとっても居心地が良く、若い世代の新しい人も来やすい、いろんな人が混ざっていくような店にしていきたいです。
投稿日:2017.12.21 最終更新日:2017.12.21